テスラ ロードスター、量産EVの最長走行記録達成…501km

エコカー EV
1回の充電で501km走行
1回の充電で501km走行 全 3 枚 拡大写真

米国のテスラモータースは27日、顧客が参加したオーストラリア燃費チャレンジにおいて、『テスラロードスター』が501kmをシングルチャージ走行したと発表した。1回の充電で、最も長い距離を走行した量産EVとなった。

【画像全3枚】

テスラロードスターは、2006年7月に初公開。ロータス『エリーゼ』をベースに開発したスポーツカーで、最大の特徴は電気モーターのみで走行するEVスポーツという点だ。

ミッドシップに置かれる強力なモーターは、最大出力250ps、最大トルク38.2kgm。軽量なエリーゼをベースにしたことで、車重は1220kgに抑えられ、0-96km/h加速3.9秒、最高速201km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

2次電池はリチウムイオンバッテリーで、急速チャージャーを使えば約3.5時間で充電可能。最大航続距離は393kmを確保した。テスラロードスターの米国でのベース価格は12万8500ドル(約1175万円)で、2008年から納車がスタート。現在までに、全世界で約800台がデリバリーされている。

テスラロードスターを所有するサイモン・ハケット氏は、オーストラリアで開催された「第10回グローバルグリーンチャレンジ」に参加。オーストラリア北部のアリススプリングスを出発し、南部のクーパーペディを目指した。

ハケット氏の赤いロードスターは、充電ソケットを封印した上で、慎重にルートを走行。その結果、ゴール目前の501km地点まで、追加充電なしで走行することに成功した。これは量産EVの最長走行距離記録。4月に同じくテスラロードスターが達成した388kmの記録を、大幅に更新した。

1回の充電で500km走行できるとなると、EVの実用性は大きく高まる。チャレンジを終えたハケット氏、「あと3マイル(約4.8km)は走行できたはず」と、次の記録達成に早くも意欲を見せている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  2. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
  3. トヨタが米国製3車種を展示へ、日本にない『タンドラ』『ハイランダー』『カムリ』に乗り込める…S耐最終戦
  4. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 【マツダ CX-5 新型】後席はマツダ車トップクラスの快適性、研ぎ澄ませた「3つの価値」とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る