交通事故被害者か、20kmを移動したミステリー

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25日夕方、山形県飯豊町内の国道113号沿いにある道の駅で、66歳の男性が倒れているのを利用客が発見。男性は収容先の病院で死亡したが、約3時間前に小国町内で発生した交通事故に関係した可能性があり、警察が調べを進めている。

山形県警・長井署によると、警察が事件発生を認知したのは25日の午後4時50分ごろ。飯豊町松原(N38.1.24.8/E139.59.51.7)付近にある「道の駅いいで」の従業員から「高齢の男性がトイレで倒れているのを利用客が発見した」との通報が地元消防に寄せられた。男性は近くの病院に収容されたが、腹部強打などが原因でまもなく死亡した。

死亡していたのは新潟県新潟市内に在住する66歳の男性と判明。腹部強打の理由は判別しないままだったが、小国署から同署に対して「25日午後に発生していた交通事故の同乗者だった可能性が高い」との連絡が寄せられた。

小国署によると、25日の午後2時20分ごろ、小国町芹出(N38.2.26.3/E139.46.30.0)付近の国道113号で乗用車同士の正面衝突事故が発生。一方の当事者である新潟市在住の64歳女性が「同乗者が事故後にいなくなった」と供述していることが判明。この同乗者が飯豊町で死亡した男性だという。男性は警察や救急の到着前に現場からいなくなっていたため、警察も当事者は女性のみと判断していた。

男性が事故現場から発見現場まで移動したのは事実だが、両地点は約20km離れている。小国町の現場近くにはJR米坂線の駅があるものの、列車の時間とは合わず、鉄道を移動手段として使った可能性は低いとみられる。また、もう一方の事故当事者も「クルマには女性1人しか乗っていなかったように思える」と証言しており、この点にも食い違いがある。ただし、男性の受傷状況はクルマ登場中の事故と考えた場合、納得できる点が多いのもまた事実だという。

警察では女性から詳しく事情を聞くとともに、男性がタクシーやヒッチハイクで移動した可能性も含め、調べを進めている。

《石田真一》

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