IHI、リチウムイオン電池事業に参入…競争激化へ

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IHIは28日、米A123システムズ社と日本市場でのリチウムイオン電池供給事業で提携することで合意したことを明らかにした。両社はエネルギー貯蔵分野での新規顧客を開拓し、事業を展開していく。

IHIは新事業創出を目的に、主に米国マサチューセッツ工科大学発のベンチャー企業を調査したところ、高い安全性、長寿命化を実現した競争力のあるリチウムイオン電池を開発、製造しているA123に注目、関係を深めて今回の提携に結びついた。

A123のリチウムイオン電池は、独自開発したナノフォスフェイ技術を適用し、高エネルギー密度と出力密度を達成したほか、ナノフォスフェイト正極材により、高い安全性に加えて、長寿命化を実現した。希少金属を使用しないほか、構成部品の標準化を行うことでコスト競争力のある製品を供給できるとしている。

IHIとA123は、自動車メーカー、建機メーカー、住宅メーカー、その他産業機械メーカーを対象に、マーケティング調査と営業活動を行い、有望顧客を開拓する。
 
また、IHIは11月1日付けで「リチウムイオン電池プロジェクト室」を発足し、事業化を進める。IHIとA123は、幅広い産業分野に標準化を進めたリチウムイオン電池を供給、エネルギー貯蔵分野の市場開拓を進める構えだ。
 
リチウムイオン電池事業は電機メーカーのほか、三菱重工業も参入を表明しており、開発競争の激化が予想される。

《レスポンス編集部》

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