GM、60日以内の全額返金制度を延長…返品率は1%以下

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トヨタ カムリとシボレー マリブの比較広告
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GMは29日、アメリカ国内において新車を購入した顧客に対し、購入から60日以内なら購入代金の全額を返金する「60デイズ・サティスファクション・ギャランティー」制度の延長を発表した。返品率1%以下という実績を踏まえ、制度を2010年1月4日まで延長する。

この制度は当初、9月14日から11月末までの2か月半の予定で実施。2009または2010年モデルの「シボレー」「ビュイック」「GMC」「キャデラック」の新車を購入した顧客が、商品を気に入らなかった場合、走行距離が4000マイル(約6440km)以内なら、購入から31‐60日の間に限って返品を認める内容だ。新車購入代金は、全額返金。その費用はいったんディーラーが立て替え、GMが精算する。

制度の不正利用や、返品によって大量の中古車が発生した場合の対応など、問題点が指摘されていたが、GMのマーケティング担当ディレクター、Jay Spenchian氏は「99%以上の顧客が、購入したGM車に乗り続けている」とコメント。大きな問題は起きていないと強調する。

この成果を受けてGMは、制度を2010年1月4日まで延長すると発表。大型マーケティングキャンペーン、「メイ・ザ・ベスト・カー・ウィン」と連動し、シボレー『マリブ』とトヨタ『カムリ』の比較広告など、あらゆる手段を駆使して、GM車の拡販に力を入れている。

GMの今年1‐9月米国新車販売は、前年同期比36.3%マイナスの153万6903台と大きく減少。全額返金制度の延長よりも、消費者に魅力的な車の早期発売が急がれる。

《森脇稔》

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