米国スズキは、3日にラスベガスで開幕したSEMAショーに、新型『キザシ』のチューニングカー『デルタテックエンジニアリング』を出品した。4台同時公開されるキザシのカスタムカーの1台だ。
SEMAとは、スペシャル・エクイップメント・マニュファクチャラー・アソシエーションの略。米国のアフターパーツメーカーの統括組織だ。毎年ラスベガスで開催されるSEMAショーは、日本のオートサロン、ドイツのエッセンショーと並んで、世界3大チューニングカーショーに位置づけられている。
米国スズキは、北米と東京モーターショーで発表されたばかりのプレミアムセダン、新型キザシのチューニングカー4台を、SEMAショーで初公開。4台のうちの1台が、『デルタテックエンジニアリング』。ヘッドライトチューニングのスペシャリスト、デルタテックエンジニアリング社がコーディネートしたキザシである。
同社の最新LED&HIDライトを、新型キザシにフル装着。とくにフロントグリル下にレイアウトされた3個のドライビングライトが目を見張る。
外観は、RKスポーツ社製のエアロキットを装着。グリルやバンパーの変更、ディフューザーの追加などで、アグレッシブなフォルムを構築する。足回りはコニ製ダンパー&スプリングで強化。Katzkinブランドの特注シートは、ブルーとブラックの組み合わせだ。オーディオはケンウッド製ハイエンドタイプを奢る。
2.4リットル直4エンジンは、ファインチューン。コールドエアインテークやパフォーマンスエグゾーストなどが採用された。スペックは公表されていないが、ノーマルの最大出力185ps/6500rpm、最大トルク23.5kgm/4000rpmを上回っているもようだ。
新型キザシは全米では12月、2万ドル(約180万円)からの価格で販売開始。スズキの今年1-10月米国新車販売は、前年同月比54.8%減の3万5270台と大きく落ち込んでいるだけに、新型キザシの拡販に力が入るところだろう。