スバルオブアメリカは、3日にラスベガスで開幕したSEMAショーで、『レガシィセダン』(日本名:『レガシィB4』)のカスタムカー、『2.5GT VIP』を初公開した。日本のドレスアップ手法として支持される「VIPカー」スタイルを、米国にも紹介する。
ベース車両はレガシィセダンの「2.5GT」。2.5リットル水平対向4ターボ(265ps、35.7kgm)を搭載するモデルだ。
ボディカラーはスバルの本社所在地、東京・新宿にちなんで「新宿ブラックプラム」と命名。黒みががったパープル色が、怪しい光沢を放つ。エンジン上のインタークーラーは、バンパー内へ移設。拡幅されたフェンダーの奥には、235/30R20サイズという超ワイドタイヤが収まる。
ボンネットやバンパー、スポーツグリル、前後アンダースポイラー、HIDヘッドランプなどは、日本仕様のレガシィの純正パーツを流用。「ユニバーサルエア」ブランドのエアサスにより、ローダウンされたフォルムは、VIPカーらしい迫力を醸しだす。
室内はシートやドアトリムを「唐辛子レッド」と名づけた赤で統一。カスタムレザーには、ダイヤモンドステッチ加工を施す。後席用のエンターテインメントには、JBL製のフルシステムが組み込まれた。
日本でのVIPカーカスタムといえば、トヨタ『セルシオ』や日産『シーマ』が主流だが、レガシィで提案したスバルの試みは面白い。果たして、VIPカーという概念は米国人に理解されるか!?
★SEMAとはスペシャル・エクイップメント・マニュファクチャラー・アソシエーションの略で、米国のアフターパーツメーカーの統括組織。毎年開催されるSEMAショーは、日本のオートサロン、ドイツのエッセンショーと並んで、世界3大チューニングカーショーに位置づけられる。