トヨタ9月中間期決算…全地域で販売台数が減少、出遅れ感否めず

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布野幸利 副社長(5日記者会見)
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トヨタ自動車は5日、2009年度第2四半期決算を発表した。それによると、第2四半期累計の販売台数が下記の通り全地域で減少したことが明らかになった。

国内90.3万台(前年同期比11.1%減)
北米90.4万台(同33.3%減)
欧州43.5万台(同24.8%減)
アジア42.2万台(同17.2%減)
その他地域46.6万台(同40.8%減)

このように、全地域で販売台数が大幅に減らしたのはトヨタだけ。同業他社は中国・アジア地域で健闘しており、ほとんどが同地域で販売台数を前年同期よりも増やしている。例えば、こんな具合だ。

ホンダ43.8万台(同3.1%増)
日産33.2万台(同19.3増)※
スズキ51.4万台(同3.0%増)
マツダ8.5万台(同35.0%増)※
三菱自動車7.6万台(同35.7%増)

布野幸利副社長は「中国・アジアは非常に活況を呈している。当社も堅調」と話したものの、数字を見る限り、他社よりも出遅れ感は否めない。トヨタは車種構成を含めて中国・アジア地域の販売体制を早急に再構築する必要がありそうだ。

※は中国のみの数字

《山田清志》

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