【東京モーターショー09】ITSジャパン、DSRCサービスの周知を目的にブース出展

自動車 テクノロジー ITS
東京モーターショーのDSRCブース
東京モーターショーのDSRCブース 全 6 枚 拡大写真
ITSジャパンのDSRC等応用サービス普及促進委員会は、今回の東京モーターショーで、ITS車載器ブースを出展した。今回の出展の狙いについて、ITSジャパン常務理事の小出公平氏に話を聞いた。


◆路車間サービスの周知と理解を訴える

今回の出展では、パナソニックや三菱電機、パイオニアなどが発表したDSRC車載器および対応ナビゲーションシステムを展示するほか、映像やパネルでDSRCサービスの利用イメージを紹介。モーターショーに訪れた来場者に新しい路車間サービスの周知と理解を訴える内容になっている。

小出氏は「今回のDSRC等応用サービス普及促進委員会による出展は、国が予算を組んで推進しているDSRCのプロジェクトを、利用者目線の切り口でご理解いただくための機会と考えた。8社ある委員会メンバーに声をかけて、車載器を出していただいた」と語る。


◆「“これまでとは違う”サービスということを知っていただく」

DSRCサービスには、VICSに置き換わる渋滞情報系サービスや前方の渋滞や障害を知らせる安全系サービス、そしてガソリンスタンドやドライブスルーで想定される決裁系サービスがある。DSRCでは通信速度の向上により大容量のデータ送受信も可能になった。経路探索へのニーズや画像の送信など、安全や利便の面でのメリットも強く訴求している。

これらのDSRCサービスは2007年からのスタートが予定されていたが、予算化の遅れで計画から2年遅れていた。今年になってようやく国交省がDSRCインフラの整備に250億円の予算を組み、インフラ整備が本格化することとなった。

DSRCサービスの普及に向けた取り組みについて小出氏は、「ユーザーの目が肥えてきている。一段とこれまでとは違うサービスであることを周知させなくてはならない。知っていただかないと普及はおぼつかない。お金を出しても買いたいと思っていただくだけのサービスを実現したい」と意気込む。

「路車間通信の路側インフラの整備としてはVICS、ETCに続いてこのDSRCで3回目となる。ITS車載器の普及は5年で1000万台という目安を掲げているが、ETCでの経験も踏まえて、実現に向けた取り組みをおこないたい」(小出氏)。

《北島友和》

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