住友化学など、ラービグ計画が本格始動…石油化学事業を強化

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住友化学とサウジ・アラムコ社が合弁で設立したペトロ・ラービグ社は8日、サウジアラビアのラービグで石油精製・石油化学統合コンプレックス事業の竣工式を行った。

同事業は、サウジアラビア紅海沿岸のラービグで、サウジ・アラムコ社が所有する既存製油所に、ハイオレフィン流動接触分解装置(HOFCC)を新たに建設することで石油精製の高度化を図るとともに、エタンガスを分解するエタンクラッカーや各種誘導品の製造設備で構成する石油化学プラントを新設するというもの。世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックス事業で」「ラービグ計画」として推進している。

竣工式には、サウジアラビアと日本の政府関係者らも出席した。2009年4月には、同コンプレックスの基幹設備の一つであるエタンクラッカーが本格稼動するなど、各種の設備がすでに稼動を開始しており、計画は今後本格化する。

住友化学は、ラービグ計画によってサウジアラビア、北米、シンガポール、日本の4か所の石油化学拠点で生産・販売戦略を推進することになり、石油化学事業の一段のグローバル化と収益力の強化を図る。

《レスポンス編集部》

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