いすゞ自動車は9日、2010年3月期の第2四半期業績と通期予想を発表した。通期の販売はタイのピックアップトラックが計画を上回るものの国内需要が当初想定より悪化、売上高は期首時点より600億円少ない1兆0200億円(前期比28.4%減)に修正した。
売上減は、合理化と費用圧縮を期首計画より合計100億円上乗せするなどでカバー、営業損益は期首予想の180億円の赤字を据え置いた。最終損益も200億円の赤字予想のままとしている。通期国内販売は前期比19%減の4万7000台を見込んでいる。
細井行社長は「海外市場は想定どおりだが、国内が出ていない。(費用圧縮など)ローコストのオペレーションによりコスト体質を強化していきたい」と強調した。下期は20億円の営業黒字転換を織り込んだ。
第2四半期累計は販売減の影響を合理化など403億円の改善で補い、営業損益は200億円、最終損益は278億円の赤字だった。期首予想よりそれぞれ90億円、82億円改善した。