ルノーのシティコミューターEV、スペインで生産…2011年から

自動車 ニューモデル 新型車
トゥイジーZ.E.コンセプト
トゥイジーZ.E.コンセプト 全 5 枚 拡大写真

ルノーは6日、『トゥイジーZ.Eコンセプト』をベースにした新型EVを、2011年からスペイン、バジャドリード(バジャドリッド)工場で生産すると発表した。

ルノーは9月のフランクフルトモーターショーにおいて、4台の新EVコンセプトを出品。『フルエンスZ.E.コンセプト』は、ファミリー向け4ドアセダンEV。『Zoe Z.E.コンセプト』は、通勤や通学、買い物などの利用を想定した4名乗りのクーペタイプEVだ。『カングー』をベースにしたEV、『カングーZ.E.コンセプト』も発表。トゥイジーZ.E.コンセプトは、先の3台よりもボディが非常に小さいシティコミューターで、2名乗りの超小型EVを提案した。

ボディサイズは全長2303×全幅1132×全高1476mm、ホイールベース1695mm。ダイムラーのスマート『フォーツー』(全長2720×全幅1560×全高1540mm、ホイールベース1865mm)と比較すると、トゥイジーはひと回り以上コンパクトだ。

パワートレインは、フルエンス Z.E.コンセプトやZoe Z.E.コンセプトよりも、出力を抑えたシステムを搭載。モーターは最大出力20ps、最大トルク7.1kgm。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、シート下に配置。最大100kmをゼロエミッション走行できる。最高速は75km/h。ルノーによると、車両重量が420kgと軽量なこともあり、加速性能は125ccの2輪車並みに俊敏だという。充電は家庭用の220Vコンセントから行い、3 - 4時間で完了する。

外観はサイドドアのないデザインで、六角形のキャビンが特徴。乗降はサイドバーを跳ね上げて行う。キャタピラーのように見えるホイールを組み合わせたタイヤは、ボディ4隅に配置。ルノーによると、前面、後面、側面の全方位の衝突安全性を確保しているという。

乗員は前後に着座するタンデム方式。シートベルトは前席が4点式、後席が3点式となる。ブルーを基調にホワイトをあしらったインテリアは、未来的な雰囲気を醸し出している。

ルノーは今回、このトゥイジーZ.E.コンセプトをベースにした市販EVを、2011年からスペイン・バジャドリッド工場で生産すると発表。首都マドリードの北西、約150kmに位置する同工場は、『メガーヌ』のハッチバックとエステート、『モデュス』『グランドモデュス』を生産している。小型車のモデュスシリーズの生産実績が買われ、同工場が新EVの量産拠点に選ばれた。

またルノーは10月、同工場で2013年から燃費性能に優れる新型車を生産するプランを公表。ルノーはスペイン・バジャドリード工場を、重要拠点に位置づけている。

《森脇稔》

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