フォルクスワーゲンモータースポーツは9日、2010年のダカールラリーに、5台の「レーストゥアレグTDI」で参戦すると発表した。南米での2年連続優勝を狙う。
ダカールラリーは2009年から、開催地をアフリカから南米大陸に変更。フォルクスワーゲンのレーストゥアレグTDIは、初開催の南米で、1-2フィニッシュの快挙を成し遂げた。ダカールラリー30年の歴史において、ディーゼルエンジン搭載車の勝利は初めてだった。
2010年の第31回大会も前回と同様、南米大陸が舞台。1月1日、アルゼンチンのブエノスアイレスを出発し、アンデス山脈やアタカマ砂漠を経て、チリ北部で折り返し、ブエノスアイレスを目指す。総走行距離は約9000kmに達する過酷なラリーだ。
フォルクスワーゲンモータースポーツは、『トゥアレグ』のクリーンディーゼル搭載車、「トゥアレグTDI」をベースに開発したレーストゥアレグTDIで、2010年大会も出走。同車は最大出力280psを発生する2.5リットルTDIを積む。
5台のレーストゥアレグTDIに乗り込むのは、前回優勝のジニール・ドゥビリエ/ディアク・フォン・ツィツェビッツ組、前回2位のマーク・ミラー/ラルフ・ピッチフォード組など。完走率約5割というハードなステージに挑む。
フォルクスワーゲンモータースポーツのクリス・ナイセン統括責任者は、「前回に続き2010年大会でも、我々はトゥアレグとTDIエンジンの高いポテンシャルを証明して見せる」と意欲満々だ。