ヤマハ イグザルト36 試乗…横揺れを低減させる技術

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イグザルト36スポーツサルーン
イグザルト36スポーツサルーン 全 8 枚 拡大写真

ヤマハ発動機が発売した高級サロンクルーザー『EXULT 36 Sport Saloon』には、横揺れを低減させる同社の新しい技術が随所に盛り込まれている。船体にみられるウェッジや、国内量産モデルとして同社初採用のアンチローリングジャイロ(オプション設定)もそのひとつ。

イグザルト36は、同社のクルージングボートシリーズとしては初となるガンネルレスハル構造を採用。通常のボートは、船体(ハル)とデッキを別々に鋳造し、ガンネル(舷縁、船べり、またはその部分の補強材)で上下を接合していたが、イグザルト36は、新開発・高精度の工法によりガンネルを使用しない独自のシームレス構造となっている。

船体部分について同社は「わかりやすくいうと、通常は、お椀型のハルを成形型から上に抜いている。イグザルト36では、船体を進行方向の中心線を境に左右に分割し、それぞれを左右に抜いている」と説明。

型から抜く方向が変わったことで可能となったウェッジ(船体と水が接する部分の凸部)造形が特徴的。イグザルト36の開発ではスタイリングを重視したが、横揺れ低減の効果も発揮するという。

また、オプション設定の三菱重工製アンチローリングジャイロも、同社実験測定値で約30%の横揺れを低減させ、「特に低速航行時や停泊時などで、初心者や女性の船酔いを抑える効果も期待できる」(同社)という。

同社はイグザルト36を香川県さぬき市にあるワイエム志度で製造。納期はおよそ3〜4ヶ月ほどだという。

《レスポンス編集部》

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