【ロサンゼルスモーターショー 09】マツダ2030…ユーザーが創造主

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マツダ 創我(ソウガ)
マツダ 創我(ソウガ) 全 7 枚 拡大写真

12月2日に開幕するロサンゼルスモーターショーの一大イベント、「第6回デザインチャレンジ」の概要が明らかになった。自動車メーカー6社が参加し、「2030年の若者車」というテーマで、デザインやコンセプトの先進度を競い合う。

毎年恒例のデザインチャレンジ。今回は米国カリフォルニアにデザイン拠点を置く、アウディ、GM、ホンダ、マツダ、日産、トヨタの6社が参加する。2009年に生まれた子どもが21歳になる2030年、どんな車が相応しいかを、6社が提案した。

マツダが提案する2030年の車が『創我』(ソウガ)。マツダR&Dノースアメリカの作品である。創我の特徴は、外観や内装、パワートレインなど、車を構成するすべての要素を、自分好みに設計できるという点だ。

マツダは2030年、DDM(ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング)という手法を導入しているという想定。専用ウェブサイト、「Vマツダ」にアクセスすれば、顧客がコンピューター上で車両の設計を自由に行うことができる。完成したデザインはスピーディに生産に移され、実車が顧客の元に届けられる時代になるという。

創我は2シーターのコンパクトスポーツカー。そのアグレッシブなボディはコンポジットメッシュと呼ばれる強固な素材で作られ、4輪にインホイールモーターを内蔵したEVスポーツカーである。

創我の大きな特徴が、価格の安さ。2年間のリース販売方式が導入され、2年間のリース料金は2000ドル(約20万円)。年間10万円、月々8000円程度で車が所有できるとなれば、若い顧客の車への関心は高まりそうだ。

さらに注目すべきは、リース契約が終了する2年後、リサイクルによって生まれた別の車に乗り換えられる点。創我は100%リサイクルが可能となっており、異なるデザインやパッケージの車に変身させられる。飽きやすいユーザーにぴったりといえる。

マツダは前回のデザインチャレンジにおいて、2025年のEVレーシングカー『還』を出品し、最優秀作品に輝いた。今回も、トップを狙えるだけのユニークな提案が込められているようだ。

《森脇稔》

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