堤防から転落、警察への通報がなく運転者が死亡

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14日深夜、熊本県熊本市内の堤防上を通る市道から軽乗用車が滑落し、川に転落する事故が起きた。警察は翌朝に目撃者が通報するまで事故発生を把握しておらず、事故から約7時間後に地元消防が救出作業を行ったが、運転者はすでに死亡していた。

熊本県警・熊本南署によると、警察が事故発生を認知したのは15日の午前6時30分ごろ。熊本市城山薬師1丁目(N32.45.59.8/E130.39.14.6)付近を流れる川に軽乗用車が転落し、水没しているのを通行人が発見。警察に届け出た。

これを受けて警察や消防が出動。運転席に取り残された男性はまもなく車外へ救出されたが、すでに心肺停止の状態となっており、現場で死亡が確認された。所持品などから同市内に在住する65歳の男性と判明している。

後の調べで、この男性は14日の午後11時30分ごろ、契約する保険代理店に対して「クルマごと川に落ちた」と通報していたことがわかった。代理店はレッカー車を手配し、事故から約40分後には現場に到着。しかし、このレッカー車の装備ではクルマの回収ができず、現場から引き上げた。この時点で通報してきた男性とは連絡が取れなくなっていた。

さらに調べたところ、直接の死因は溺死だったが、血中の一酸化炭素濃度が通常より高かったことが明らかになった。クルマは後部から水に浸かっていたが、これが原因で排気ガス(一酸化炭素)が車内に充満。男性は通報後に意識を失い、浸水してきた水が原因で溺死したようだ。

事故発生直後に通報されていれば男性は助かった可能性もあり、警察では関係者からも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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