バス火災事故調査小委員会…報告の目処立たず

自動車 社会 行政

高速を走るバス火災の原因を究明する調査委員会の報告の目処が立たない。

11月16日、3月の観光バス火災に、9月のバス火災を調査対象に加えて検討を続けている「東名高速道路で発生したジェイアールバス関東株式会社及び株式会社ローレル観光バスのバス火災事故に関する調査小委員会」だが、当初の予定では、今夏にも報告書ができあがり、公表される予定だった。4月14日の第1回会合では、今夏の報告書公表の前に「調査等に時間を要す場合は、夏前に中間報告することもある」と、わざわざ申し合わせたほどだ。

ところが、最初のジェイアールバス関東の車両の原因究明が終わらないうちに、調査小委は新たな宿題を抱えてしまった。調査対象に加わったローレル観光の親会社は、関連会社に事故車両の輸入代理店を持っている。

事務局の国交省自動車交通局安全政策課は「海外メーカーからの回答が届かないことや追加調査事項検討のため、今後も数回の開催が必要」というが、最終報告の日程どころか次回開催日すら決まっていない。

すでに大幅に延長されているのだから、当初、小委員会自らが決断したように、中間報告をすべきではないのか。自動車事故調査のあり方も改善すべき点がある。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ヤリスクロス』と『カローラクロス』の約10万台にリコール…パノラミックビューで映像が確認できない
  2. BMW 3 / 4 シリーズの「M」、392馬力にパワーアップ…マイルドハイブリッドも搭載
  3. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  4. トヨタ『ライズ』、5色のカラフルなフルーツテーマで登場…土曜ニュースランキング
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る