アルミ並み、軽量スチールホイールを開発 トピー工業

自動車 ビジネス 国内マーケット
980MPa 級高張力鋼板を採用した軽量化スチールホイール
980MPa 級高張力鋼板を採用した軽量化スチールホイール 全 1 枚 拡大写真

トピー工業は、乗用車用スチールホイールに一般的な590MPa(メガパスカル)級高張力鋼板よりも強度が65%高い980MPa級高張力鋼板を採用し、従来比約20%の軽量化したスチールホイールを開発した。

自動車業界では、低燃費化するため、車両を軽量化するためのニーズが高まっている。特に、ホイールの軽量化は、1台あたり4本装着されることやバネ下重量がバネ上重量に比べ効果が大きいことから、軽量化が燃費低減・環境保護に大きく寄与する。

同社の軽量化スチールホイールには、リムに780MPa級高張力鋼板、ディスクに590MPa級高張力鋼板を使用する。強度をより薄い鋼板で得られる高張力鋼板は、軽量化に有効な素材で、同社では高張力鋼板のホイールへの適用拡大について研究してきた。しかし、スチールホイールへの適用は、溶接個所と非溶接箇所との硬度差、薄肉化によりリム成形加工の精度はこれまで以上に高いものが要求される。

同社は、高張力を保持しつつ、溶接性と成形性を重視した980MPa級高張力鋼板のリムへの採用を溶接方法と成形方法の改良で実現した。

980MPa級高張力鋼板を採用したリムは、素材薄板化により軽量化が図れ、リム剛性と耐久強度も確保。また、製品形状や断面板厚分布などの設計見直しにより780MPa級高張力鋼板を初めて採用したディスクと合わせ、従来のスチールホイールに対し約20%軽量化し、アルミホイールと同レベルの重量としている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る