16日午後、埼玉県新座市内の市道で、路肩を自転車で走行していた67歳の女性がひき逃げされる事故が起きた。女性は収容先の病院で死亡。警察は後に48歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。検問突破後の逃走中に事故を起こしたとみられる。
埼玉県警・新座署によると、警察が事故発生を認知したのは16日の午後2時35分ごろ。新座市池田3丁目(E139.34.26.6 N35.46.4.0)付近の市道で、頭から血を流した女性が倒れているのを通行人が発見。警察に届け出た。女性は意識不明の状態で近くの病院に収容されたが、頭部強打が原因で約9時間後に死亡。後の調べで近くに住む67歳の女性と判明している。
女性の近くには衝突痕のある自転車が倒れており、警察ではひき逃げされたものと判断。現場近くで目撃されたクルマと、現場から約500m離れた場所で同署が行っていた交通検問を突破したクルマの特徴が似通っていたことから、警察ではこのクルマが逃走中に事故を起こした可能性が高いとして、重傷ひき逃げ事件として捜査を開始した。
同日夕方になり、同市内に在住する女性から「父が使っているクルマに何かが衝突したような痕跡がある」との通報が寄せられた。
このため、警察ではクルマを所有する48歳の男から任意で事情を聞いたところ、最初は「ブロック塀にぶつけた」などと供述していたが、女性が乗っていた自転車と衝突部位が一致したことを追及すると供述を覆し、ひき逃げへの関与を認めたことから、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
調べに対して男は「シートベルト未着用で捕まりたくなかったから逃げた」、「逃げる途中で前を走る自転車にぶつかった」などと供述しているようだ。