日産自動車の志賀俊之COOは19日の新型『フーガ』の発表会見で、政府が延長を検討しているエコカーへの「補助金」について「検討されることを大変うれしく思っている」と、歓迎の意向を示した。
エコカー補助金は今年度末までの措置として始まったが、追加経済対策として一定期間の延長案が浮上してきた。ただ、志賀COOは来年度に向けての「国内市場が大変読みづらくなっており、(生産など)われわれの計画を難しくさせている」と語った。
来年度からの自動車重量税などの暫定税率廃止問題や、エコカー減税が計画どおり3年継続されるかといった点が不透明になっているためだ。
日産は、10月には新車販売のうち7割が減税や補助金の対象となっており、志賀COOも一連の需要喚起効果を認める。暫定税率問題など税制の方針決定は年末までかかるが、志賀COOは基本的な方向性は早く提示してほしいとの意向をにじませた。