三菱ケミカルが三菱レイヨンを子会社化

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三菱レイヨン買収
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三菱ケミカルホールディングスは19日、東京都内のホテルで記者会見し、合成繊維大手の三菱レイヨンを買収すると発表した。これによって、三菱ケミカルHDは売上高3兆5000億円となり、米化学大手のデュポンを抜いて世界6位となる。

三菱ケミカルHDの小林喜光社長は、経営統合の理由について、「今後は複合化されたテクノロジーが求められる。しかも、国家戦略的な中国や、資源の握っている中東と戦っていかなければならない。そうした中で国際競争に勝ち残っていくためには、一定程度の規模が必要」と述べた。

一方、三菱レイヨンの鎌原正直社長は「中長期的にグローバル展開をしていく中で、大きな投資を控えており、三菱ケミカルのグループに入ることはその点で心強い」と話した。

もともと両社は同じ会社で、1950年の企業再建整備計画によって日本化成工業(現三菱化学)、新光レイヨン(現三菱レイヨン)、旭硝子の3社に分割された。その後、両社の間で何度か統合の話が出たが、それぞれ独自の道を進んできたという歴史がある。しかし、昨年のリーマン・ショック以降、世界経済が激変。両社の中期経営計画にも狂いが生じ始めた。そこで、計画を早期実現するために、経営統合に踏み切ったわけだ。

「統合によって、高機能な商品群を強化できる」とは小林社長の弁だが、今後、薄型テレビの分野でディスプレーからLEDバックライトまでを含めた部材供給をしていくほか、炭素繊維などの技術による自動車向け複合材料の開発を加速していく計画だ。そして、2015年には連結売上高5兆円以上、連結営業利益4000億円以上を目指す。

《山田清志》

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