GM全額返金制度、返品率は0.087%

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GMは20日、アメリカ国内において新車を購入した顧客に対し、購入から60日以内なら購入代金の全額を返金する「60デイズ・サティスファクション・ギャランティー」制度の利用状況を公表した。それによると、返品率は0.087%だという。

この制度は当初、9月14日から11月末までの2か月半の予定で実施。2009年モデルまたは2010年モデルの「シボレー」「ビュイック」「GMC」「キャデラック」の新車を購入した顧客が、商品を気に入らなかった場合、走行距離が4000マイル(約6440km)以内なら、購入から31 - 60日の間に限って返品を認める内容だ。新車購入代金は、全額返金。その費用はいったんディーラーが立て替え、GMが精算する。

制度の不正利用や、返品によって大量の中古車が発生した場合の対応など、問題点が指摘されていたが、GMは10月末、「制度を2010年1月4日まで延長する」と発表。大型マーケティングキャンペーン、「メイ・ザ・ベスト・カー・ウィン」と連動させ、GM車の拡販に力を入れてきた。

20日にGMが公表した利用状況によると、約22万2000人がこの制度を利用してGMの新車を購入。そのうち53人が車両を返品し、約140人が返品の意思を示しているという。合計193人が利用者に占める割合は、0.087%となる。

また653人が車両をいったん返品して、再びGMの別の新車を購入。この場合、500ドル(約4万4000円)の値引きが受けられる点が好評だったようだ。中にはキャデラック『SRX』の中級グレードから、上級グレードに乗り換えた顧客もいたという。

GMのマーク・ロイス副社長は「すべての顧客がGM車に満足しているわけではない。我々は不満理由を解明する必要がある」と気を引き締めている。

《森脇稔》

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