プジョーシトロエンジャポンは24日、報道向けイベントで2010年導入計画を発表、その中でシトロエンの名車『DS』の名を冠した新型高級コンパクト、シトロエン『DS3』を2010年7月に日本で発売することを明らかにした。
DS3は、9月にドイツで開催されたフランクフルトモーターショーで初披露されたコンパクトカー(3月のジュネーブショーでは『DSインサイド』という名のコンセプトカーを出品)。既存ラインアップの「C」シリーズとは差別化を図り、「DS」シリーズではより高級感をアピールしたモデル展開を繰り広げて行くとしている。その第一弾がDS3で、今後はDS4、DS5と続々と発表される予定だ。
日本仕様では2種類のエンジンと2種類のトランスミッションが設定されるということだが、詳細は明らかにされていない。ちなみに欧州ではガソリンエンジンのほかに、DPFS(ディーゼル・パーティキュレート・フィルター・システム)を搭載し環境性能を高めたディーゼルエンジンモデルも販売する。
DS3は、ルーフ、ボディカラー、ドアミラー、ホイール、ダッシュボード、シフトノブを自分好みに組み合わせる事ができる(パーソナライゼーション)のが大きな特徴。上質な室内空間を演出することで高級大型車からダウンサイジングするユーザーを取り込む考えだ。
シトロエンブランドでは、2010年6月に販売のコアとなる新型『C3』の販売も控えている。低迷する市場の中でも比較的好調な小型車市場にシトロエンの主力たるC3、新型DS3を投入しアピール。ティエリー・ポワラ社長は「新型車効果で2010年は、ブランドで年間3000台の販売を目標としたい」と語った。