【ユーロNCAP】BMW X1が最高の衝突安全性評価

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ユーロNCAPコンソーシアムは25日、12車種の衝突テストの結果を公表した。

テストを受けたのは、BMW『X1』、シボレー『クルーズ』『スパーク』、シトロエン『DS3』、インフィニティ『FX』、マツダ『3』(日本名:『アクセラ』)、メルセデスベンツ『GLK』『Eクラス』、オペル(ヴォクスホール)『アストラ』、プジョー『5008』、トヨタ『アーバンクルーザー』(日本名:『イスト』)、フォルクスワーゲン『シロッコ』だ。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセットが64km/h、側面が50km/h、ポール衝突が29km/h、歩行者衝突が40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行う衝突テストである。

またユーロNCAPは、2009年2月から新評価システムを導入。評価の割合に応じたポイント配分システムを採用した。たとえば最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESPなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。

成人乗員保護性能は、シボレークルーズが35点でトップ。以下、オペルアストラが34点、メルセデスベンツGLKとプジョー5008が32点で続く。BMW X1、シトロエンDS3、インフィニティFX、マツダアクセラ、メルセデスベンツEクラス、VWシロッコも31点と優秀だ。しかし、トヨタイストは前面衝突時、ドライバー左太ももへ与えるダメージが指摘され、21点と低い評価となった。

子ども乗員保護性能では、BMW X1が42点と最高評価。シボレークルーズ、マツダアクセラ、オペルアストラが41点、プジョー5008が39点で続く。シボレースパーク、インフィニティFX、メルセデスベンツEクラスは38点で並んだ。

歩行者保護性能においては、BMW X1が23点、メルセデスベンツEクラスが21点と、20点台をマーク。トヨタイストとVWシロッコが19点、マツダアクセラが18点でこれに続いた。

安全補助装置の有無では、インフィニティFXとプジョー5008が7点でトップ。シトロエンDS3、メルセデスベンツGLK/Eクラス、トヨタイストが6点と評価されている。

この結果、総合評価で最高の5つ星を獲得したのは、12台中10台。ポイントの高い順に、BMW X1(101点)、メルセデスベンツEクラスとオペルアストラ(96点)、マツダアクセラ(95点)、シボレークルーズ(93点)、インフィニティFX(92点)、メルセデスベンツGLKとプジョー5008とVWシロッコ(91点)、シボレースパーク(86点)、シトロエンDS3(85点)、トヨタイスト(81点)となる。シボレースパークが4つ星、トヨタイストが3つ星となった以外、最高評価の5つ星を獲得した。

4つ星のシボレースパークよりも、得点が1点低いシトロエンDS3が5つ星なのは不思議だが、ユーロNCAPコンソーシアムは「スパークにはESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)が、どのグレードにも装備されないことが影響した」と説明している。

2009年2月以降、新評価方式のユーロNCAPにおいて総合評価で5つ星を獲得したのは、今回の10台に加えて、フォルクスワーゲン『ゴルフ』『ポロ』、アウディ『Q5』、プジョー『3008』、ルノー『グランセニック』、シュコダ『イエティ』、トヨタ『iQ』『アベンシス』『プリウス』、ホンダ『ジャズ』(日本名:『フィット』)『インサイト』、マツダ『6』(日本名:『アテンザ』)、スバル『レガシィ』、三菱『ランサースポーツバック』(日本名:『ギャランフォルティス・スポーツバック』)、ヒュンダイ『i20』、キア『ソウル』『ソレント』となっている。

《森脇稔》

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