【VW ポロ & MINI 50 メイフェア 比較試乗】優等生のポロか、個性に浸れるMINIか…藤島知子

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コンパクトカーにも注目のモデルが目白押し

財布のヒモが締められがちな時期であっても、そのいっぽうで付加価値をもつ商品には、購入意欲をかき立てられるものだ。機能性で勝負するユニクロ然り、ハイブリッドという未来的な価値観を提案するプリウスが記録的な大ヒット飛ばしたことも手が届きやすい価格帯で「いいものを手にした」と思えるものこそ、魅力的に映る。環境性能と効率を求めるという意味では、いまやダウンサイジング傾向にあるが、効率を高めるだけでなく、小さいボディにギュッといいものが詰まったコンパクトカーは注目のモデルが目白押しなのである。

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◆持て余さないボディサイズながら居住性は十分…ポロ

そのひとつが、Bセグメントに分類されるフォルクスワーゲン『ポロ』。「ゴルフだとちょっと大きい」と感じてしまうユーザーにとって、持て余さない手のひらサイズの5ナンバーサイズ。ボディ自体は先代と比較して全長が80mm、全幅が20mm拡大されているが、5ドアの後席については、いざ座ってみると膝周りにかなりのゆとりが生まれている。

◆肩肘張らずに向き合える

フロントグリルは6代目ゴルフ譲りのスッキリとした横一文字タイプのグリルが採用され、大人びた印象を受ける。スペック的には先代比+5馬力となるが、6速ATだった先代から7速DSGに変更されたことで10・15モードは17.0km/リットル。DSGと聞くと、ダイレクトな変速フィールやスポーティさがイメージされがちだが、今回の1.4リットルのNAエンジンに組み合わされるものは、走り出しはマイルドで低燃費志向のもの。

また、小型車だからといって抜かりはなく、ユーロNCAPで最高ランクの5スターを獲得している。直噴エンジンに過給器を組み合わせるTSIエンジンと比べると、加速時にそれほどパンチがあるワケではないが、むしろパワー的に持て余さないところが扱いやすさに繋がるイメージ。ステアリングの操舵感についても、切り出し直後にマイルドな応答性を見せるが、街乗りから高速道路まで肩肘張らないで向き合える。

そもそも、もっとも小柄なセグメントであることを考えると、エンジン音が車内に響きにくく、エンジン音よりエアコンの風のほうが大きく聞こえるほどだった。そのうえ、購入後のメンテが3年間無償となるVolkswargen Professional CAREが付帯して203万円はかなりのバリュープライスといえる。もちろん、後席アレンジによって生まれるラゲッジスペースなど、ユーティリティ面でも実用性は折り紙つきだ。

◆ファッションセンスは脱帽モノ…MINI 50 Mayfair

環境性能、走り、使いやすさ、デザインなど、全方位で隙を感じさせないポロは魅力的なモデルであるが、そのいっぽうで個性的なモデルの魅力にどっぷり浸かりたい人にお勧めなのが、MINI誕生50周年を迎えて登場した『MINI 50 Mayfair(メイフェア)』。MINIはベーシックな仕様であっても、さまざまなパーツの組み合わせによって十人十色のクルマに仕立てることができるが、こちらはクラシカルな雰囲気を演出した限定モデルということだけあって、ボディの内外装には上質感のある装備が施されている。なによりも、ポリシーをかき立てるファッションセンスは脱帽モノである。

インテリアを見ると、甘く香ばしいお菓子のトフィをイメージさせる茶系の本革スポーツシート。サイドには清涼感のあるミントブルー色のステッチが施されるという、なんともニクい配色センスをみせつける。

レトロ感と高性能感の二面性が交互に訪れる乗り味

もちろん、走りについてもMINIらしいスポーティなフィーリングは健在だ。低速域から手応えを感じさせるステアリングフィール、車内にプルプルと響きわたる振動もクルマの息づかいが至るところから主張してみせる。それでいて、いざアクセルを踏み込めば、ヒューンという音色とともにレスポンスのいい軽快な走りを披露し、レトロ感と高性能感という二面性が交互に訪れることで、刺激的なドライブを満喫することができる。

また、限定車とはいえ、クーパーとクーパーSが用意され、MTもしくはATが用意されている。個々のスタイルに合わせた選択ができるあたりもコダワリ派の胸に響くポイントといえるだろう。

《藤島知子》

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