欧州カーオブザイヤー2010…VWポロに栄冠

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欧州カーオブザイヤー主催団体は11月30日、「カーオブザイヤー2010」を決定した。フォルクスワーゲン『ポロ』が他の6台を抑えて、栄冠を勝ち取った。

欧州カーオブザイヤーは今回で23回目。ロシアを含む23か国、59名のジャーナリストが、2008年夏から2009年春までの1年間にデビューした新型車の中から、ベストな1台を選出する。11月末の最終投票の時点で、欧州5か国以上において、年間5000台以上を販売していることが条件だ。

ノミネート車30台は6月に発表。11月上旬には第2次選考が行われ、シトロエン『C3ピカソ』、メルセデスベンツ『Eクラス』、オペル(ボクスホール)『アストラ』、プジョー『3008』、シュコダ『イエティ』、トヨタ『iQ』、フォルクスワーゲン『ポロ』の7台に絞り込まれていた。

結果は以下の通り。
1位:フォルクワーゲン・ポロ(347点)
2位:トヨタiQ(337点)
3位:オペル・アストラ(221点)
4位:シュコダ・イエティ(158点)
5位:メルセデスベンツEクラス(155点)
6位:プジョー3008(144点)
7位:シトロエンC3ピカソ(113点)

ポロとiQの一騎打ちとなり、結果はわずか10ポイント差でポロが勝利。満点の10点を投じたジャーナリストはポロが3名、iQが6名となり、とくにスウェーデンのジャーナリストは、全3名がiQに10点を投じる高評価ぶり。しかし、iQはゼロ点というジャーナリストも1名おり、万遍なく得票を集めたポロと10点の差がついた。

選考委員の代表を務めるハカン・マトソン氏は、「新型ポロの高い安全性と豊富なエンジン選択肢を高く評価する。とくにクリーンディーゼルのブルーモーションが素晴らしい」とコメント。フォルクスワーゲングループのヴィンターコルン会長は、「受賞は大変光栄。新型ポロはドイツ自動車エンジニアリングの高い技術力を示す好例である」と応えている。

ちなみに、2000年以降のイヤーカーは、以下の通り。
2000年:トヨタ・ヤリス(日本名:初代ヴィッツ)
2001年:アルファロメオ147
2002年:プジョー307
2003年:ルノー・メガーヌ
2004年:フィアット・パンダ
2005年:トヨタ・プリウス(先代)
2006年:ルノー・クリオ
2007年:フォードS-MAX
2008年:フィアット500
2009年:オペル・インシグニア

欧州カーオブザイヤーは、実用的な小型車、そして地元の欧州車が選ばれる傾向が強い。そんな中、トヨタiQの2位は、健闘といえるかもしれない。

《森脇稔》

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