米新車販売、2か月連続で前年同月比が横ばい…11月実績

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民間調査会社のオートデータ社は1日、11月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は74万6928台で、前年同月比はプラスマイナスゼロ。10月に引き続いて、横ばいとなった。

米国ビッグ3では、首位のGM(サーブを除く)が15万0305台で、前年同月比は1.5%減。10月は5.6%増と2008年1月以来、1年9か月ぶりの前年実績超えとなったのも束の間、再びマイナスに転じた。

フォードはトヨタを下回り、5か月連続の3位。ボルボを除いた販売台数は11万8215台で、前年同月比はプラスマイナスゼロと、2か月連続増とはならなかった。

クライスラーはホンダに抜かれ、3か月連続の5位。しかし、その販売台数は6万3560台にとどまり、前年同月比は25.5%減と大幅マイナスが続く。

日本メーカーのビッグ3では、5か月連続で2位をキープしたトヨタが、13万3700台を販売。前年同月比は2.6%増と10月のプラスマイナスゼロから持ち直した。『カムリ』が18%増の2万7385台、『プリウス』が20.7%増の9617台、『RAV4』が35.1%増の1万1512台と好調だ。

8か月連続で4位のホンダは、7万4003台を販売。前年同月比は2.9%減と3か月連続で減少した。しかし、『アコード』(日本名:『インスパイア』)は7.5%増の1万7239台、『CR-V』は24.8%増の1万3955台と、主力2車種は売れている。

日産は3か月連続の6位。その販売台数は5万6288台で、前年同月比は20.8%増と、2か月連続のプラスとなった。『アルティマ』は43.1%増の1万5490台と牽引役を果たした。

韓国メーカー2社は、快進撃が止まらない。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比45.9%増の2万8045台と5か月連続のプラス。45.9%の増加率は全メーカー中、最高だ。10月の9位から10位へ後退したキアも18.3%増の1万7955台と、5か月連続のプラスとなった。

8位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比8.7%増の2万3205台と2か月連続のプラス。アウディブランドは0.3%増の6810台と回復。VWブランドも『ジェッタ』の好調により、13.7%増の1万6250台と好調だ。

9位には、キアを抜いてBMWがランクイン。しかし、前年同月比は7.6%減の1万8298台と、2か月連続のマイナスだ。BMWブランドは3.2%増の1万5708台だが、MINIブランドは43.6%減の2564台と落ち込んだ。

3か月連続で11位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、1万7481台を販売。前年同月比は9.2%増と2か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラス』効果により、19.3%増の1万6826台と売れた結果である。

スバルは3か月連続で12位。その販売台数は1万6988台で、前年同月比は23.9%増と引き続き好調だ。『レガシィ』が83%増の2802台、『アウトバック』が142%増の6506台と絶好調だ。

13位のマツダは、前年同月比0.9%増の1万4255台と、3か月ぶりに回復。以下、ジャガー&ランドローバーが20.5%増の3319台、三菱が42.6%減の2925台、ポルシェが18%増の1626台、スズキが52.1%減の1540台。スウェーデン2社は、ボルボが5.2%増の4631台、サーブは56.5%減の371台と明暗が分かれた。

11月米国新車販売は、前年同月比が横ばいの結果となった。2009年1 - 11月累計では、前年同期比23.9%減の939万9617台。10月末時点で1000万台を超えた中国に、世界最大市場の座を明け渡すのは確実だ。

《森脇稔》

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