米国ホンダは1日、11月の新車セールスの結果をまとめた。総販売台数は7万4003台で、前年同月比は5.5%増(季節調整済み)と、3か月ぶりに前年実績を上回った。
ホンダブランドの乗用車系では、主力車種の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が前年同月比7.5%増の1万7239台と、2カ月連続のプラス。しかし、『シビック』は16.1%減の1万3652台と、3か月連続のマイナス。『フィット』も21%減の3570台と、3か月連続で減少した。
4月に米国市場へ投入された新型『インサイト』は、1403台をセールス。しかし、トヨタ『プリウス』の9617台とは、依然として大きな開きがある。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系は、マイナーチェンジを受けた『CR-V』が1万3955台を販売し、前年同月比は24.8%増と2か月連続で増加。大型SUVの『パイロット』も26.2%増の6502台と3か月連続のプラスとなった。
しかし、大型ミニバンの『オデッセイ』は4.5%減の6406台、小型ピックアップトラックの『リッジライン』は14.2%減の1465台、『エレメント』は16.3%減の1017台と回復が見られない。
アキュラブランドでは、『TSX』が前年同月比35%増の2126台と、2か月連続のプラス。しかし、『TL』は29.2%減の2059台、『RL』(日本名:ホンダ『レジェンド』)は18.2%減の176台と落ち込みが続く。
SUVの2台はマイナーチェンジ効果でセールス好調。『MDX』が79.3%増の3465台、『RDX』が50.5%増の943台と、どちらも2か月連続で前年実績を上回った。
米国ホンダの2009年1 - 11月の累計販売台数は、前年同期比21.7%減の104万3641台。米国ホンダのジョン・メンデル上級副社長は、「ライトトラックを含む一部セグメントでは、販売回復の兆しがある」と語り、セールス増加に期待を寄せている。