【MINI ワン & プジョー 207 比較試乗】クラスきっての個性派2モデルの評価は…森口将之

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【MINI  ワン & プジョー 207比較試乗】クラスきっての個性派2モデルの評価は…森口将之
【MINI ワン & プジョー 207比較試乗】クラスきっての個性派2モデルの評価は…森口将之 全 18 枚 拡大写真

実用性や快適性に優れるプジョー207

プジョー『207』は、MINIの強力なライバルの1台だと思う。どちらもデザインコンシャスだからだ。走りの楽しさも持つけれど、それ以前にキャラクターに惹かれる点が共通している。だからこそベーシックグレードを選んで、ふだん使いしながら魅力を堪能するのもアリと考えている。

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そんな観点で2台をチェックすると、まず注目したいのが207の価格だ。最近のマイナーチェンジで値下げされ、ベーシックなスタイルは200万円を切った。スタイルには1.4リットル5速2ペダルMTと1.6リットル4ATがあるが、以前からあった1.4で比べると20万円以上ダウンしている。

ボディはグリルが角型になって、落ち着き感がアップした。キャビンは奥行きのあるインパネのおかげもあって開放的。シートはやさしくカラダを受け止め、リアにも身長170cmの自分が楽に座れるなど、実用性や快適性も自慢だ。

1.4リットルエンジンのスペックは88ps/13.6kgmと控えめ。でも低めのギア比と見た目より軽い1170kgのボディのおかげで、軽快に加速する。2ペダルMTで気になるシフトアップ時の減速感は、気がつかないレベルにまで詰めてあった。音は4000rpm以上で気になるけれど、スムーズなサウンドなので気にならない。

乗り心地やハンドリングはおだやか。そんなにソフトではないのに、段差などはジワッと吸収していく。ノーズの動きも落ち着いていて、ストローク感のある足を接地させながら、しっとり曲がっていく。ベーシックグレードでもフランス車ならではの世界を持っているのだ。

◆個性的なスタイリングと力強い走りが魅力…MINI ワン

そんな207スタイルと比べると、MINIのベーシックグレード、 ワンはなにもかも対照的だ。丸い目をした台形ボディは誰が見てもMINIとわかるし、3700×1685×1430mmのサイズは207より345mmも短く、65mm狭く、50mm低い。日本ではこのコンパクトさも見逃せないメリットだ。

標準装備でブラックグリルにスティールホイールというワンの仕立ては、適度なドレスダウン感覚があって個人的にもお気に入りだ。それでいてインパネ中央に巨大なメーターがドンと居座り、下にトグル式スイッチが並ぶキャビンはMINIそのもの。見て触れるだけで楽しめる。

ルーフもシートも低く、インパネの奥行が短い空間はタイトだけれど、リアにも自分サイズの人間が座れるなど、外から想像するより広い。しかも質感の高さはトップレベルで、レッド&ブラックのインテリアを持つ取材車のように、「自分だけのMINI」を作る楽しみもある。

同じ1.4リットルながら95ps/14.2kgmと力に余裕があり、6速ATを介して1130kgとやや軽いボディを走らせるMINI ワンは、当然207スタイルより活発に加速する。昔のMINIを思わせる低音主体のサウンドがまた、乗り手を楽しませてくれる。ATはDレンジではゆったりした反応だが、DSレンジやマニュアルモードを選べば小気味いいダッシュを味わえる。

ワンの乗り心地はMINIでいちばん快適だ。ストローク感はほどほどだけれど、ショックは絶妙にいなしてくれる。それでいてステアリングはスパッと切れ、その後の動きも軽快。街乗りベストといえる走りの持ち主だ。

この2台の選択の決め手になるのは、多くの場合デザインだろう。207スタイルもMINI ワンも、クラスきっての個性派なのだから。でも207スタイルはフランス車らしいおだやかさ、MINI ワンはMINI特有の小気味よさが走りの特徴であることを知っておけば、より賢いクルマ選びができるはずだ。

《森口将之》

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