【ロサンゼルスモーターショー 09】VW Up!ライト…燃費41km/リットル

自動車 ニューモデル モーターショー
VW Up!ライトコンセプト
VW Up!ライトコンセプト 全 13 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは2日、ロサンゼルスモーターショーにおいて、『Up!ライトコンセプト』を初公開した。800ccの2気筒ターボディーゼル「TDI」にモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。高速道路燃費は41km/リットルを謳う。

フォルクスワーゲンは2009年9月、フランクフルトモーターショーで『E-Up!コンセプト』を披露。2011年末に発売する「ニュースモールファミリー」(仮称)の姿を提案したコンセプトカーで、高効率なEVシステムを搭載していた。

今回、発表されたUp!ライトコンセプトは、そのハイブリッドバージョン。エンジンは9月のフランクフルトに出品された『L1コンセプト』の800ccの2気筒ターボディーゼル「TDI」(51ps)。組み合わせるモーター(14ps)は、駆動モーター、スターター、オルタネーターの3機能を持つ。エンジンとモーターを合わせたトータル出力は65psだ。

2次電池はリチウムイオンバッテリー。アイドリングストップや回生ブレーキも装備される。フレームにアルミやカーボンを使うことで車重は695kgに抑えられ、欧州複合モード燃費29.76km/リットル、CO2排出量65g/kmという圧倒的環境性能をマーク。空気抵抗を示すCd値が0.237というエアロダイナミクスフォルムの効果もあり、高速走行燃費は41km/リットルに到達する。

ボディサイズは全長3840×全幅1600×全高1400mm。全長は『ポロ』よりも140mm短いが、巧みなパッケージの導入により、大人4名乗車を実現した。ボディは3ドアハッチバックで後席への乗降には不利だが、イージーエントリーシステムがこれを補う。インターネットや携帯電話、MP3など、情報&エンターテインメント機能は、インパネ中央のタッチパネルに集約された。

外観はドアミラーをなくしたスマートなデザインで、3つのカメラが視界を確保。フロントグリルは、エンジン冷却が必要な時だけ開く設計だ。駐車中の車内温度上昇を防ぐ「パッシブパークベンチレーション」も装備。ESPやエアバッグなど、安全装備にも抜かりはない。

フォルクスワーゲンは「世界で最も燃費に優れ、環境に優しい4シーター」と自信たっぷり。2011年末に登場するニュースモールファミリーへの期待が高まる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る