【ストラーダ Sクラス MW200D】普及クラスのAV一体型メモリーナビ…会田肇

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パナソニック ストラーダ Sクラス CN-MW200D
パナソニック ストラーダ Sクラス CN-MW200D 全 18 枚 拡大写真

ストラーダもAV一体型メモリーナビに進出

カーナビがメモリー化へと急速に舵を切り始めている。PNDがメモリー容量をアップしてきた時点でそれは予想されていたことではあるが、その動きは今年に入って一気に加速。これから先、各社の主力機種はほぼメモリー機で構成されていくのは間違いないだろう。

なかでもその動きが急だったのがパナソニックだ。今年の春に4GBのPND「ストラーダ・ポケット」を発売し、自動車メーカーへのOEMでまずフルナビをメモリー化。そして、容量アップを8GBまで実現すると、この秋には一気にミドルクラスナビ『Sクラス』を投入してきたのだ。名称だけを聞けばどこぞの高級セダンのようだが、このモデルは歴とした普及クラス。iPodとの連携強化やSDカード内の動画コンテンツ再生にも対応したAV一体型メモリーナビとしながら、手頃な価格帯に抑えて普及クラスとしているのだ。

ラインナップは、地上デジタルフルセグチューナーを搭載した上位機種『CN-MW200D』と、ワンセグチューナーのみの『CN-MW100D』の2モデル。両者の違いは、この地デジへの対応の違いのみ。それ以外は同一仕様となっている。その意味で、地デジを高画質で視聴したい人はMW200を、ナビ機能をメインに考える人ならMW100を選ぶといいだろう。

◆SD動画コンテンツ再生にも対応

モニターは7型(480×234ドット)のワイド液晶ディスプレイを採用。本体にはSD/SDHCカードスロットを2基用意し、一つを地図データを含むナビのプログラムが入った8GBのマイクロSDHCカード用としてモニターの底面に用意し、もう一つはAVソース再生用SD/SDHCスロットとして用意している。パナソニック製液晶TV「ビエラ」や、HDDレコーダー「DIGA」の“持ち出し機能”に対応し、録画したTV番組を視聴することが可能。市販されているSD動画コンテンツを再生することもできる。

その他、CD/DVDプレーヤー、AM/FMチューナーが楽しめるほか、標準で付属されるiPod接続ケーブルを使えばiPodやiPhone3G/3GSをSクラスからコントロールし楽しむことができる。なお、iPodの「アルバムアートワーク機能」も利用できるが、第3世代iPod nano、iPod classicではアルバムアートワークを表示できない。

◆Fクラス・ミドルクラスでも好評の「MIXER'S LAB」監修「音の匠」モード採用

MW200に搭載した地デジチューナーは、4チューナー×4フロントアンテナで最適処理を行うことで地デジ放送を高感度で受信。受信中のTV局のエリアから離れる時も同じプログラムを放送している中継局や系列局を自動サーチするので、移動中でも大切な番組を見逃さずに済むというわけだ。とくに、4つのアンテナ間の電波強度差を順位付けし、独自のアルゴリズムで重み付け合成して電波受信を最大化する技術は、パナソニックが従来より採用していたもので、これが広範囲での地上デジタル放送(12セグ)の受信を可能にしている。

音質面ではスタジオサウンドに忠実な音質で再生する、レコーディングエンジニア集団「MIXER'S LAB」監修の「音の匠」モードを搭載。新たiPod再生に適した「快適メモリーミュージック」にという「音の匠」モードを搭載し、新たに2つの新モードも用意。

iPodなど圧縮した音源に対しても心地よいサウンドとして再生する「快適メモリーミュージック」、爽快でリズミカルな音質で楽しめる「爽快ドライブTUNE」も用意した。音質はHiFi志向と言うよりは、走行中の聴きやすさを重視したもの。よく使う音質モードをワンタッチで切り替えられるので、使い勝手の面からも魅力を感じるモードだと思う。

《会田肇》

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