三菱マテリアル、HV/EV向け高周波化対応リアクトル用の圧粉成型コアを開発

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新開発の圧粉成型コア「MBS-R」を使用したリアクトル
新開発の圧粉成型コア「MBS-R」を使用したリアクトル 全 1 枚 拡大写真

三菱マテリアルは7日、子会社で自動車向け焼結部品を製造するダイヤメット(旧・三菱マテリアルPMG)と共同で、ハイブリッド自動車や電気自動車のDC/DCコンバーターなどで使用される高周波化対応リアクトル用の圧粉成型コアを開発したと発表した。

リアクトルのコアには0.1mm厚の薄手電磁鋼板が使用されており、素材が高価な上に、多数枚の積層が必要であるため、加工コストが高く、製品形状に制約が生じるなどの課題があった。今回、薄手電磁鋼板を代替するコア材料へのニーズに応えるため、三菱マテリアルの中央研究所とダイヤメットは、高周波での鉄損(動作時にコアの発熱として失われるエネルギー)性能に優れる圧粉成型コアに着目、原料鉄粉の粒度分布の最適設計、高耐熱MgO系絶縁皮膜の採用、成形・熱処理プロセスの最適化などを行うことで、リアクトル用圧粉コアMBS-Rを開発した。

MBS-Rコアは、従来の薄手電磁鋼板と同等の低鉄損であることに加え、高い飽和磁束密度、3次元形状設計の自由度という特長があり、小型・軽量化、低コスト化、高性能化が図れる。

ダイヤメットではすでにサンプル供給を開始しており、今後、リアクトルメーカー、インバーターメーカーと共同でより広範囲な製品化への取り組みを展開していく計画だ。

《レスポンス編集部》

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