三菱地所と出光興産は9日、出光が、発電所から需用者に直接送られる「生グリーン電力」を三菱地所所有の新丸の内ビルディングに供給することで合意したと発表した。
従来、グリーン電力証書システムを活用するケースはあるが、再生可能エネルギー100%の生グリーン電力を直接需要地が受電する取り組みは日本で初めて。
出光は、青森県の二又風力開発などによって発電した生グリーン電力を2010年4月から託送により、直接新丸ビルに供給。三菱地所は、新丸ビルで使用する電力すべてをこの生グリーン電力で賄う予定だ。これにより、新丸ビルのCO2排出量が年間約2万トン削減される見通し。
三菱地所と出光は、東京都、千代田区、青森県が進める「再生可能エネルギー地域間連携」の仕組みに参加することを今後検討する。