スズキの鈴木修会長兼社長は、9日の独VW(フォルクスワーゲン)との提携発表会見で、VW側の出資比率について19.9%で合意したことについて、「私の経営の経験上、(20%レベルが)一番いいと思っている」と語った。
これまでの提携先であった米GM(ゼネラルモーターズ)も出資比率は最高時で20%だった。鈴木会長は、出資比率が高い提携関係は「もちつもたれつになりやすい。そういう経営はダメ」と指摘した。
そのうえで「自主独立と従業員にやる気を起こしてもらうため」には、20%レベルが最適との考えを示した。それは、30年にわたってスズキを率いてきた「私の経営哲学と理解していただきたい」と述べた。