東京ビッグサイトで10日に開幕したエコプロダクツ2009。首都高速ブースではエコドライブへの取り組みとして、自動車用アクセサリーを開発・販売するテクトムの燃費診断ツール『燃費マネージャー』を紹介。また、1月よりサービスを開始する携帯電話によるマイカー燃費管理サービス『e燃費』と連携した新サービス『e燃費プレミアム』についてのパネル展示も実施する。
燃費マネージャーはクルマの自己診断コネクタに接続するだけで使用できるリアルタイムデジタル燃費計。瞬間燃費を正確に表示することで、ドライバーのエコドライブ意識を高め、省燃費運転の促進だけでなく事故防止にも貢献することがねらいだ。同社の調べでは燃費マネージャーの使用により平均20%前後の燃費向上が実証されているという。
IRIコマース&テクノロジーが展開する携帯電話を使った燃費管理サービス「e燃費」は、満タン給油時に給油量とオドメーターの数値を入力し、マイカーの燃費、CO2排出量を測定するサービス。ユーザーが登録したデータにより型式ごとの実用燃費をランキングを算出し、ゲーム感覚で楽しみながらエコドライブをすることができるというもので、現在登録ユーザーは50万人を超えている。
このe燃費と燃費マネージャーのコラボレーションにより誕生したのが「e燃費プレミアム」。走行時に得られたアクセル開度、エンジン回転数、エアコン稼働状況などを燃費マネージャーに記録し、走行終了時に燃費マネージャーに表示されるQRコードを携帯電話に読み込む事で専用サイトにアクセス。燃費/発進/巡航/減速/アイドリング率/アイドリングSTOP率/スピード超過/近距離走行/エアコン稼働率/燃費消費率グラフ/発信加速グラフ/エンジン回転数といった12項目のエコドライブ度が5段階の☆マークで評価される。
テクトム事業推進グループの富田氏は「今あるクルマの燃費を向上させる方法はいくつかあります。しかし省燃費に最も有効なのはドライバー自身がエコドライブを心がける事。燃費マネージャーでは正確な瞬間燃費を数字で表示することで、感覚的に目や脳に刺激を与え、エコドライブの促進をめざしています。e燃費プレミアムでその輪がより大きくなって行けば嬉しい」と語る。
e燃費プレミアムは2010年1月にサービス開始。プレミアム専用燃費マネージャーの販売価格が3万2800円。サービス開始前の予約販売ならば2万7800円の特別価格となる。ケータイサイトのe燃費プレミアム利用料は月額210円。燃費マネージャーについては、現状は国産車のみの対応だ。
また、テクトムでは現在、ディーゼルエンジンに対応した燃費マネージャーの開発を進めているという。トラックに対応することで運送業界などにアピールし、更なるエコドライブの普及を目指す、としている。