アストンマーチン、ラゴンダの画像を公開…市販は2012年か?

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ラゴンダ コンセプト
ラゴンダ コンセプト 全 6 枚 拡大写真

アストンマーチンは10日、『ラゴンダコンセプト』の画像を公表した。2009年3月のジュネーブモーターショーの初公開から9か月。市販に向けて、プロジェクトが動き出したと見て良さそうだ。

ラゴンダは1898年、英国に設立された名門高級車メーカーの名前。1909年から生産を開始し、1935年のルマン24時間レースでは「M45」の軽量バージョンで優勝を果たすなど、モータースポーツで活躍した。しかし、第2次世界大戦終了後の1947年、アストンマーチンとともにトラクターメーカーを経営するデビッド・ブラウン氏に買収され、ブラウン社の傘下に入った。

その後、1961年にアストンマーチンの4ドアバージョンとして、『DB4』をベースにした『ラゴンダラピード』が登場。しかし、わずか4年で生産中止に追い込まれる。そして1974年、今度は『DBS』をベースに開発した『ラゴンダ』として、復活を遂げている。

ラゴンダコンセプトは、ラゴンダの第1号車ラインオフから100年に当たるのを記念したモデル。しかし、単なるショーカーではなく、ラゴンダをアストンマーチンとは異なる顧客層に向けた新ブランドに位置づけている。

スピードボートをモチーフにしたボディは、既存のアストンマーチン車とはまったく異なるデザイン。メッキを散りばめた大型グリルは高級車らしい押し出し感のあるものだ。リアはショートデッキながら、トランクが設けられた。サルーンとSUVの中間のような独特のフォルムが特徴だ。

メカニズムの詳細は明らかにされていないが、エンジンはV12でバイオ燃料に対応しており、将来的には環境に優しいディーゼルやハイブリッドも用意される。シャシーはメルセデスベンツ『GLクラス』をベースに開発され、駆動方式は4WDになるという。

インテリアは独立4シーターのレイアウト。新たに公表された写真からは、吟味された素材がふんだんに使用され、非常に洗練された空間に仕上げられているのが確認できる。

ラゴンダコンセプトの市販バージョンは、2012年にも登場する見込み。アストンマーチンはラゴンダを中国やインドなどの新興国でも販売する計画と伝えられ、新しい富裕層を取り込む構想のようだ。

《森脇稔》

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