[COP15]デンマーク皇太子がプラグインHVをテスト

エコカー EV
デンマークのフレデリク皇太子とフィスカー カルマ
デンマークのフレデリク皇太子とフィスカー カルマ 全 1 枚 拡大写真

デンマークの首都、コペンハーゲンで開催中のCOP15(国連気候変動枠組み第15回締約国会議)の会場を訪れたデンマークのフレデリク皇太子は、米国のフィスカーオートモーティブが開発中のプラグインハイブリッド4ドアスポーツカー、『カルマ』のテストドライブを行った。

カルマは2009年1月のデトロイトモーターショーで公開。ハイブリッドシステムは「Qドライブ」と呼ばれ、2個の強力なモーター(403ps)によって、約80kmをゼロエミッション走行できる。2次電池は蓄電容量22kWhのリチウムイオンバッテリーで、家庭用コンセントから充電可能だ。

カルマはGMのシボレー『ボルト』と同様に、発電専用エンジンを搭載。バッテリー残量が少なくなると、GM製の「エコテック」直噴2.0リットル直4ターボ(260ps)が始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を供給するとともに、バッテリーを充電する。これにより、最大航続距離は480kmまで伸びる。

外観はロングノーズに大胆に抑揚を効かせたボディラインが特徴。ボディサイズは全長4970×全幅1984×全高1310mmで、長くワイドながら背の低いプロポーションを持つ。アルミスペースフレームにアルミ複合素材を組み合わせたボディは軽量に仕上げられ、0-100km/h加速6秒、最高速度201km/hのパフォーマンスを実現。SAE(アメリカ自動車技術協会)の測定方式による燃費&CO2排出量の見込み値は、28.57km/リットル、83g/kmと公表されている。

このカルマにデンマークのフレデリク皇太子が試乗。フィスカー社のヘンリック・フィスカーCEOがデンマーク出身ということもあり、このテストドライブが実現した。皇太子は短時間であるが、未来のプラグインハイブリッドスポーツの世界を楽しんだ。

フィスカー社は米国エネルギー省から総額5億2870万ドル(約475億円)の低利融資を受け、カルマの生産体制を構築。すでにGMのデラウェア州ウィルミントン工場を買収し、1億7500万ドル(約157億円)を投じて、工場の設備を改修することが決定している。

フィスカー社は2012年後半から、カルマの生産をスタート。価格は米国政府による補助金や優遇税制を適用すれば、3万9900ドル(約360万円)程度が見込まれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る