ブガッティは16日、ドバイ国際モーターショーにおいて、『ヴェイロン』の特別仕様車、「Soleil de Nuit」を発表した。中東の顧客のためだけに、1台を限定発売する。
ヴェイロンは、2005年の東京モーターショーでデビュー。8.0リットルW16気筒エンジンに4つのターボを装着し、最大出力1001ps、最大トルク127.5kgmという途方もない性能を発揮する。7速DSGとフルタイム4WDの組み合わせにより、0-100km/h加速は2.5秒、最高速は407km/hという驚愕のパフォーマンス。407km/hの最高速は、2005年当時の世界最速記録だ。
ヴェイロンは限定300台が生産され、日本での価格は、2007年7月時点で1億9900万円。2008年8月のペブルビーチ・コンクールドエレガンスでは、オープン仕様の「ヴェイロン・グランスポーツ」が発表された。
今回のSoleil de Nuitは、このグランスポーツがベース。中東の顧客のためだけに、わずか1台を限定販売する。車名のSoleil de Nuitとは「夜の太陽」の意味だ。
ボディは上部がブラックブルーメタリック、下部がポリッシュ仕上げアルミパネルというツートン仕様。ブラックブルーメタリックには、ミラーシャインメッシュという特殊光沢加工が施される。インテリアは、明るいオレンジレザーで統一。ボディカラーとのコントラストが強烈だ。
Soleil de Nuitは、2010年1 - 3月に納車される予定で、価格は155万ユーロ(約2億円)。ドバイショックの後とはいえ、限定1台だけに、オーナーはすでに決まっている可能性がある。