自動車各社が22日発表した11月の生産・販売実績によると、トヨタ自動車など大手3社の海外生産はいずれもプラスとなった。中国を含むアジアの生産が回復しているのに加え、北米が下げ止まっていることによる。トヨタと日産自動車は同月に国内生産もプラスに転じており、グローバル生産に回復傾向が出てきた。
海外生産はトヨタが前年同月比30.2%増の39万2469台、日産が39.3%増の19万8628台といずれも3割を超える大幅な伸びとなった。新車市場が過熱気味の中国での生産増が寄与している。トヨタは4カ月、日産は2か月連続でのプラスとなった。ホンダは2.0%増の21万5778台で、2008年9月以来14か月ぶりのプラス。
トヨタと日産は、国内生産も回復しつつあり、11月はトヨタが16か月ぶり、日産が14か月ぶりの増加となった。一方でホンダは2割を超える大幅な減少が続いており、13か月連続のマイナスだった。グローバル生産はトヨタ、日産とも2か月連続で増加した。