原生林を切り開いた苦役を“追体験”する
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新展示の核に、「赫(あか)い囚徒の森— - 知られざる220kmの苦難 - 体感シアター」と名づけた大規模な映像設備を据えた。
国内の博物館施設では初の設置となる三方向多層スクリーンに9台のプロジェクターを連動させて映し出す7分間の映像と、周囲に再現された当時の情景が、見る者を120年前の旭川 - 網走間の中央道路(現在の国道333号など)の工事現場に誘い、網走に監獄を設置した時代背景、犠牲者が続出した厳しい囚人作業の実態を“体感”させる。
そのほか歴史館は、現在の刑務所単独室を正確に再現するなど、様々な手法を用いて見学者が「参加・体感・体験」できる展示を採用した。明治時代に囚人の足に付けられた「鉄丸」や、道路工事現場で担いだ石の重さを体験できる展示も設置された。
《高木啓》