【BMW X5M 登場】Mに対して特別な感情

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X5M
X5M 全 3 枚 拡大写真

12月よりデリバリーが開始されたBMW『X5M』。標準の「X5」をBMWではSAV=“スポーツ・アクティビティ・ビークル”というのに対し、X5Mは“ハイ・パフォーマンス・スポーツ・アクティビティ・ビークル”と称し、より高性能なクルマであることを強調する。

X5Mのユーザー層についてビー・エム・タブリュー広報室製品広報シニア・スペシャリスト前田雅彦さんは、「プラスアルファの高性能を求められる方。ノーマルのX5では味わえないパワーや運動性能を求める方。プレミアム感など、BMWのMに対して特別な感情を抱いている方です」という。つまり、X5では満足の出来ない、より余裕のあるモデルを求めるユーザーである。

そして、アメリカ市場でも共通のことだが、SAVは女性のドライバーが多いのだという。同社広報室ディレクターの黒須幹さんは、女性人気の理由はミニバンに対するアンチテーゼだという。

「ミニバンは生活臭がして嫌だということで他に何かないかと考えたときに、SAVがあったのです。ミニバンで一般的になった視線の高さや、車体が大いことによる“ぶつかっても安心”というイメージ、それと、自立した女というイメージを見せたい、というのが理由でしょう」

実際にX5Mを走らせてみると、街中での取り回しは、横幅が1995mmと数字上では大きさを感じるものの、視界の良さから不自由はそれほど感じない。峠道では、新開発のサーボトロニック・パワーステアリングによって、ふたまわり以上小さいクルマを操っているかの如く走る。

高速走行で余裕のパワーがあり、かつ視界も良く、人も乗れて、荷物も積めるので実用性も非常に高い。サーキットで走らせても、背の高いSAVだから、というエクスキューズはほとんどいらない。X5Mは万能な高性能モデルだといえる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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