フォルクスワーゲンは5日、デリーモーターショーにおいて『ポロ』のレーシング仕様車、『レースポロ』を初公開した。インドで行われるワンメークレース、「ポロカップ」用のマシンである。
レースポロは市販モデルのポロをベースに、最小限の改造を施したレース専用車。外観は前後スポイラー、サイドスカート、リアウィングが専用デザインで、アグレッシブな雰囲気が演出された。
足回りも専用チューン。サスペンションはザックス製の車高調タイプで、200/605R17サイズのレーシングスリックタイヤを履く。ブレーキも強化されており、ローター径はフロント312mm、リア232mmと大径だ。
エンジンは、米国で開催中の「ジェッタTDIカップ」と同様に、環境性能に優れるディーゼルを選択。1.6リットル直4コモンレールディーゼルは、最大出力130ps/4400rpm、最大トルク25.5kgm/1500‐2500rpmを引き出す。トランスミッションは6速MTだ。
室内は、FIA(国際自動車連盟)の基準を満たすロールケージ、バケットシート、6点式シートベルト、消火システムなどを搭載。このままレースに出場できる仕様になっている。
フォルクスワーゲンは今回のデリーモーターショーで、インド仕様のポロを初公開。インドで年間11万台を販売する計画だ。レースポロはそのイメージアップに、ひと役買うことになる。