インドのタタモータースは5日、デリーモーターショーにおいて、『アリア』(ARIA)を発表した。3列シート7名乗りの中型ミニバンである。
アリアは2005年3月のジュネーブモーターショーに、コンセプトカーとして出品。今回披露されたのは、その市販バージョンだ。アリアはインドの道路事情に合ったミニバンを目指して開発され、駆動方式はFFを基本に、オプションで4WDを用意。この4WD版は日本のミニバンとは異なり、最低地上高が大きめに取られ、悪路走破性を確保している。
エンジンは直噴2.2リットル直4コモンレールディーゼル「DICOR」で、最大出力140ps、最大トルク32.6kgmを発生。安全面では6エアバッグ、ESPをはじめ、欧州の基準を満たす衝撃吸収ボディ構造が採用された。
3列シート7名乗りのキャビンは、スペースユーティリティを追求。2列目シートはスライド&リンクライニング機構、3列目シートは簡単に折り畳める機構を導入する。GPSナビゲーション、3Dサラウンドオーディオ、マルチファンクションステアリングホイール、クルーズコントロールなど、装備の充実ぶりも目を見張る。
タタはアリアを、2010年夏までにインド国内へ投入。タタは今回のデリーモーターショーに、傘下のジャガー&ランドローバーを含めて全37車種を出品し、インドでの存在感をアピールしている。