【CES 10】次世代TV成功の鍵は

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会場
会場 全 9 枚 拡大写真

昨年よりも出展社数が減ったことで、もしかしたら入場者数も落ち込むのではないか。

[会場写真9点]

そんな心配の中で開催されたCES2010だったが、フタを開けてみればそんな心配は吹き飛んでしまうほど会場は多くの人でごった返していた。具体的な入場者数は現段階で発表されていないが、この状況を見る限り、昨年の11万人は楽に超えるのではないだろうか。前回はスムーズに歩けた広いセントラルホールの通路でさえ、人と人の間を縫って歩かなければならなかったからだ。

さて、会場に入ってまず気付くのが、ディスプレイの分野で日本と韓国勢のさながら“一騎打ち”のような状況になっていることだ。

どちらのメーカーも画面サイズや薄さを競い合うだけでなく、今年は3Dの積極的な市場開拓を目指す。その実現のためにかつてない新製品の投入を意図しているのだ。なかでも韓国勢の積極的な展開が目を引く。韓国の代表的なメーカーであるサムスンやLGは、入口付近にディスプレイを「これでもか!」というぐらいの数を配置し、それを使った派手なパフォーマンスを展開して見せた。

一方の日本勢はシャープやソニー、東芝、パナソニック、これに三菱が加わり、有力メーカーの数では日本勢が韓国を上回る。しかし、展示方法は韓国勢に比べるとかなり地味な印象だ。ソニーが最新型を天井高く積み上げたものの、それ以外は何台かを展示し、パフォーマンスよりもじっくりと製品を見てもらおうという姿勢がはっきりと読み取れる。とくに3Dについてはデモ映像を使って多くの人が見られるような展示となっており、多くの人が行列を作っていた。

昨年暮れにはブルーレイの3Dフォーマットも決定し、一気に“次世代AV”の普及に弾みをつけたいAVメーカー各社。その展示方法に違いはあれど、その先にあるモノは日本も韓国も同じ。

成功の鍵は「3D」「薄型」「LED」の三つのキーワードを軸に、ユーザーの財布のヒモをどこまでゆるめさせられるかにかかっている。とくに3Dについてはディスプレイもレコーダーもすべて新規に買い換えなければならない。その意味でも魅力的な製品、コンテンツの登場が期待されていると言えるだろう。

《会田肇》

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