気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年1月13日付
●日航、年金削減OBも3分2同意、100%減資上場廃止へ、会長就任、稲盛氏前向き(読売・1面)
●独走フォード、追う新興勢力 北米エコカー戦争(読売・8面)
●高速道計画、議論の場変更、国幹会議廃止で、社会資本整備審議会に(読売・9面)
●日立が新型電池開発プラグインHV向け、13年量産開始目指す(毎日・7面)
●就職人気ランキング、三菱商事4年連続1位(東京・3面)
●カーシェア、サンクスも、21日から、首都圏200店年内導入(東京・8面)
●旭化成が環境車部品、蓄電装置、次世代型、充電時間短く(日経・1面)
●疾走インド自動車産業、主戦場は100万円以下(日経・11面)
●車7社、円高一服で上振れ、下期営業利益(日経・15面)
●米フォード、「エクスプローラー」リコール(日経・34面)
ひとくちコメント
「地盤沈下」(産経)とか「目玉少なく模様眺め」(東京)などの見出しが飛び交う中、北米国際自動車ショーが開幕した。きょうの各紙にも今回のショーの見どころや特徴などを取り上げているが、再建中の米ビッグ3に焦点を充てたレポートが目立つ。
なかでも、朝日は「意地のフォード」というタイトルで「米大手で唯一、破綻を免れて自主再建に挑むフォード・モーターが昨年の1.5倍の展示面積を確保し、乗用車『フォーカス』の新型や駐車アシスト技術を紹介した」と伝えた。
読売は「独走フォード 追う新興勢力」として、「電気気自動車の量産計画を発表」するなど、フォードの回復ぶりを取り上げている。日経も米ビッグ3の「通信簿」を紹介し、販売の回復や経営体制の見直しで「◎」の付いた「フォードの経営再建が軌道に乗りつつある」と報じた。
思えば、1年前は連日、GMやクライスラーの年金問題や更正法適用申請の問題などが報じられていたが、それから1年後、1面トップは「日航」という会社名に活字が入れ替わった。それならば、自力回復に挑む「全日空」はフォードと同じような路線を歩むことになるのか。