デンソー、電池監視ユニットを開発

自動車 ビジネス 企業動向
新開発の電池監視ユニット
新開発の電池監視ユニット 全 2 枚 拡大写真

デンソーは、車両に搭載されるリチウムイオン電池用の電池監視ユニットを開発した。この電池監視ユニットは、トヨタ自動車が2009年末から、市場導入したプリウスプラグインハイブリッドに搭載されている。

電池監視ユニットは、高電圧の電池を安全、効率的に使用するため、電池の電圧、電流、温度などを検出する。リチウムイオン電池は、ニッケル水素電池と比べエネルギー密度が高いという性質を持つが、電池を構成する複数のセルごとに電圧のばらつきが生じるため、セル単位で電圧を制御する必要がある。デンソーはセル単位での電圧制御を独自開発した方式を採用することでノートパソコンなどに使用されている一般的な方式と比べて回路を簡素化し、低コストで実現した。

従来のリチウムイオン電池の電圧制御方式は、セル単位で検出した電圧のアナログデータをデジタルデータに変換し、演算回路によって電圧が高いと判定したセルを放電させる。

今回、デンソーが新たに開発した電圧制御方式は、全セルの平均電圧を検出し、平均電圧と比べて電圧が高いセルをシンプルな論理回路で判定し放電させる。この方式により、従来と同等の性能を持ちながら高機能なアナログ/デジタル変換回路や演算回路が不要な簡素な構成とした。

今後、電気自動車やプラグインハイブリッドカーを生産する自動車メーカーに積極意的に売り込んでいくという。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  4. 「逆輸入車」がアツい!? 報道で米国トヨタ車に脚光、3列SUV『グランドハイランダー』に国内からも熱視線
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る