フォードモーターは12日、ヒップホップ界の大スター、ネリー(Nelly)とタイアップして製作されたフォード『マスタング』を公開した。今春発売されるネリーの最新アルバムのジャケット写真に起用される。
ネリーは1974年、テキサス生まれの36歳。2000年にデビューし、ファーストアルバム『カントリーグラマー』は、全世界で1000万枚以上のヒットとなった。02年にはセカンドアルバム『ネリーヴィル』をリリース。再び1000万枚以上の大ヒットを記録し、この年のグラミー賞に輝いた。
フォードは08年から、ネリーとタイアップ。SEMAショーでは、カスタマイズされたクロスオーバー車、『フレックス』のPRにネリーを起用した。そして今回、マスタング11年型の発表に合わせて、ネリーバージョンを製作した。
この特別なマスタングは、エンジンを一新した11年型のV8搭載車、「マスタングGT」がベース。新5.0リットルV8は412psのパワーと、米国EPA(環境保護局)高速燃費10.6km/リットルの経済性を併せ持つ。ダブマガジンの手によって、カスタマイズが施された。
外観はグロスブラックのボディカラーに、レーシングストライプ。「ストリートシーン」と呼ばれるボディキット、ビレットグリル、フードスクープ、専用エグゾーストも装備された。足元は前22インチ、後ろ24インチという巨大なアルミホイールに、ピレリ製タイヤの組み合わせだ。ヘッドライトも変更されている。
室内はレザー&スエード仕上げ。カスタムのJLオーディオは、12インチのサブウーハーが付く。足回りはアイバッハ製スプリングで強化された。
ネリーはこのマスタングを、今春発売のアルバムジャケット写真に起用。そして、フォードからネリーにプレゼントされることになっている。ネリーは「このマスタングに、すぐにでも乗ってみたいよ」と、納車が待ち遠しい様子だ。