EV・PHV向けリアクトル、古河機械金属が開発・納入開始

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EV・PHV向けリアクトル
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古河機械金属は18日、グループの中核事業会社である古河電子が自社開発したアモルファスダストコアを使用したプラグインハイブリッド車(PHV)・電気自動車(EV)用リアクトルの量産試作品の納入を開始したと発表した。

リアクトルは、コイルの一種で、高調波電流の阻止、直流電流の平滑、直流電圧の昇圧などの役割を担っている。従来リアクトルのコア材に使われてきた電磁鋼板は、リアクトルとしての特性を出すため、コアにギャップを設ける必要があった。今回開発したアモルファスダストコアはギャップが不要なため、小型・低コスト・低騒音化が図れ、PHVやEVなどのパワーコンディショナー、省エネ家電のインバーター向けのリアクトルなどの引き合いが増えている。

今後、素材から自社生産できる強みと、これまでの車載分野で得た信頼と実績を生かして、市場拡大が見込まれるPHV・EV用リアクトルの需要拡大を背景に拡販を進め、数年後にはコア・コイル事業の売上を現在の約3倍の30億円程度に引き上げる計画だ。

同社は1月20日から東京ビッグサイトで開催される「EV・HEV駆動システム技術展」に、PHV・EV向けリアクトルのほか、窒化アルミセラミックス、熱電変換材料を出展する予定。

《レスポンス編集部》

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