京セラは26日、九州電力が2010年11月から運転開始する予定の「メガソーラー大牟田発電所」へ、西日本プラント工業が納入する太陽電池モジュール3MW分を供給すると発表した。
発電所の建設予定地では、4月から順次、太陽電池モジュールが設置される予定。システム稼働時の年間発電電力量は約320万kWhで、一般家庭の昼間の年間消費電力量に換算すると約2200世帯分に相当し、年間で約1200トンのCO2の排出を抑制できる見込み。
京セラは、1982年に多結晶シリコン型太陽電池の量産を開始して以来、原料調達からモジュール組み立てまでの一貫生産体制で太陽電池の品質を徹底的に追求、これまでに中部国際空港や大規模ショッピングセンターなどに太陽電池モジュールを供給してきた実績を持ち、信頼感も高いことから今回の受注を獲得した。
国内では電力各社が2020年度までに全国約30か所で「メガソーラー発電所」を建設する計画で、今後も高まる国内公共・産業用太陽光発電システムの導入機運に対して、長年の事業展開で培った施工ノウハウや提案力を発揮するとともに、高性能多結晶太陽電池モジュールを安定供給していく構えだ。