ルノーは25日、新型『マスター』を発表した。車両総重量2.8 - 4.5tクラスのLCV(ライト・コマーシャルビークル)で、欧州小型商用車の新スタンダードを標榜する。
初代マスターは1981年にデビュー。1997年、2代目にスイッチした。2代目から、日産に『インタースター』、オペルに『モヴァノ』としてOEM供給されている。
新型マスターは、LCVに求められる機能性、燃費などの環境性能を徹底追求。クラス最高の商品性をアピールするモデルだ。
新型はボディタイプとして、パネルバン、シャシーキャブ、プラットホームキャブなど、複数を用意。駆動方式もボディタイプに応じて、FFとFRを設定する。リアタイヤは、シングルとダブルの2種類。ホイールベースも3182mm、3682mm、4332mmなど、豊富なバリエーションを揃える。
一般的なパネルバンの場合、荷室容量は17立方m、最大積載量は2254kgを確保。荷室の地上高は542mmと低めに設定し、荷物の積み下ろしに配慮している。室内長は最大で4383mmだ。
エンジンは2.3リットル直4ターボディーゼル「dCi」で、最大出力は100ps、125ps、150psの3仕様。125ps仕様の場合、欧州複合モード燃費12.5km/リットル、CO2排出量227g/kmと、先代比で7%の改善を達成した。排出ガス性能は、モデルによりユーロ4かユーロ5を満たす。
装備面では、後輪駆動全車に、アダプティブESPとトラクションコントロールのASRを標準装備。ABS、緊急ブレーキアシスト、運転席エアバッグは全車に標準装備した。GPSナビゲーションシステムの「トムトム」は、オプションで用意される。
新型マスターは、4月から欧州で販売開始。ルノーはLCV専売店ネットワークの「ファースト&プロ」も整備し、欧州での新型マスターの販売に力を入れている。