全日空、JAL経営破たんで国際線強化…10年度の航空輸送事業計画

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ボーイング747-400。写真のJA8096番機は1991年に導入、2009年にアイスランドのAVION社に売却された
ボーイング747-400。写真のJA8096番機は1991年に導入、2009年にアイスランドのAVION社に売却された 全 2 枚 拡大写真

全日本空輸(ANA)グループは、2010年度の航空輸送事業計画を策定した。

国際線は、ライバルである日本航空が縮小することから成長の柱と位置づけ、2010年の首都圏空港増枠を最大のビジネスチャンスとしてとらえ、成田・羽田両空港でのネットワークの拡充を図る。

成田発着路線は、3月28日からの成田空港発着枠増加を受け、新規路線の開設、曜日運航路線のデイリー化を図る。欧米路線は、7月1日から成田 - ミュンヘン線を開設する。アジア路線は、ホーチミン線を増便、中国路線については、需給動向に応じて成田 - 瀋陽線、成田 - 杭州線の増便、成田 - 青島線の機材を大型化する。

羽田発着路線は、10月31日からの羽田空港国際化で、昼間帯に現行チャーター便をすべて国際定期便とするとともに、羽田 - 台北(松山)線の開設、羽田 - ソウル(金浦)・上海(虹橋)線・北京線を増便する。深夜・早朝時間帯は、米国路線、東南アジア路線の開設を検討する。

また、大型機で燃費効率の悪い「B747-400」国際線仕様機を年度内に全機退役させるなどして生産性の向上を図る。

国内線事業は、グループ航空運送事業の基幹事業と位置づけ、羽田発着路線の増便、北海道内路線再編含めたコネクションネットワークの拡充を実施して収益性の向上を図る。

北海道内路線は7月1日から丘珠空港と北海道内各地を結ぶ路線を新千歳空港発着とし、新千歳空港を発着する道外路線との接続を可能とすることで、道内需要に加えて本州各地との乗り継ぎ需要の取り込みを図る。

羽田発着路線は8月1日から10月31日の間、羽田 - 沖縄線を増便する。増枠に伴う羽田発着枠配分時点に羽田 - 徳島線の再開を計画する。需要に適応した季節運航、期間増便北海道内路線の再編に伴い、一部小型機路線の便数・機種を調整し、需給の適合を図る。

一方、貨物郵便事業では、2009年10月から開始した沖縄貨物ハブ事業を安定的に継続するため、一晩のうちに沖縄を経由する上海、香港、ソウル、台北、バンコクと日本国内の羽田、成田、関西を結ぶエクスプレス貨物の増加を図る。加えて、香港・青島・厦門線の増便など沖縄空港発着以外のフレーターネットワークも増強する。

《レスポンス編集部》

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